第9回ミュート(Mute)(左手でトゥエッジ側のグラブ)

 今までは進行方向を向いたままのグラブをやってきました。今回から少し難易度が上がります。

 今回はミュートグラブです。簡単に説明すると、進行方向側の手(レギュラーなら左手)でつま先側のエッジをグラブする技です。『インディやメロンと何処が違うの?』という声が聞こえてきます。そうです、やってることは大して変わらないのですが、オープンサイドの180°とブラインドサイドの180°と同じような違いがあります。

 インディやメロンは、胸が進行方向を向いているので安定しやすいのですが、ミュートや次回のステールフィッシュは、胸がトゥエッジ側を向いたままになります。ですからグラブしに行ったときに横回転がかかりやすいので、グラブしていない手で回転しようとする反動を止めなければなりません。あと、引き付け方の違いから、オーリーがインディ等に比べてちょっとかけにくいのです。

 とにかくまず、やってみることにしましょう。最初はスピードを出さずに行きましょう。(説明はスタンダード(レギュラー)の場合です。グーフィーの方は、左右を置き換えて読んで下さい)

  1. 力を抜いてしゃがみ込みます。
  2. リップにあと1メートル位でオーリーします。
  3. 足を胸元まで引き付け、左手でトゥエッジ側の両足の間をグラブします。同時に、右手を右斜め前あたりにまっすぐ伸ばします。
  4. 手を離し、力を抜いて足を伸ばします。
  5. 着地(両足同時)。

 1、2の動作は、もうお馴染みですね。ただ、オーリーを思いっきりかけようとすると、上半身が進行方向を向いてしまいやすいので程ほどにかけるのがポイントです。

 3のポイントとして、グラブしたときに自分のアゴを自分の左肩に乗せて、顔は進行方向をしっかりと見ることです。この首の位置によって前のめりになったり、ブラインドサイドの回転がかかってしまうのを抑制します。右手は後ろではなく、前の方に向かって伸ばし、やはり回転するのを抑制します。逆に言えば、首が後ろ(山側)を向いていて右手を大きく斜め後ろの方に伸ばすと、ブラインドサイド180°ミュートグラブが出来るということです。が、まずはグラブをしっかりマスターしましょう。

 4のとき、手を離したら早めに肩の位置を元に戻しましょう。でないと、着地のときは足元(着地地点)を見なければならないので、そのままだと前のめりになりやすいからです。

 それではまた、私がやっているミュートのやり方解説です。

 1の動作のとき、右手をトゥエッジ側の両足の間に置く、つまりインディグラブの姿勢になります。そして2の瞬間、抜け出すと同時に上半身を右に振り、左肩を降ろしてミュートグラブをし、なおかつ右手は上に上げるのみでその場に残します。何度も言いますが、本当に前のめりになりやすい技なので、足の引き付けを特に注意して自分の両ヒザが自分の胸に当てるつもりで、いやむしろ、当ててグラブするようにします。そして足を戻して着地ですが、自分の顔は最初から最後まで、終始前を向いたままでやっています。人間は頭が割合的に重いので、頭さえ正位置を保っていれば変な回転はかからないものです。

 割合、発展性もあまりなく地味な技ですが、今後の横回転系に安定を出すために結構重要なグラブとなります。常に安定を心がけてトライしましょう。

 次回予告:ステールフィッシュ(stale fish)


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