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2005 年 06 月 19 日(日)

 もう20年ほど前の話になるでしょうか。かつてSUZUKIという今でこそ「軽No.1」というわけの判らない地位にいるメーカが、伝説の単車をデビューさせました。RG500Γというその単車は、当時のロードレースのレーシングモデルのフルレプリカとして、操る人が操れば3秒で時速100km/hに達するという噂のモンスターマシンでした。私が学生時代マメに通っていたクズ鉄屋のオヤジが大切に飾っていたそのモンスターマシンは、人間に乗れる設計ではなくクズ鉄屋のオヤジの単車人生を終わらせた恐ろしい一面を持っていました。

 今ではどこの世界にも2ストロークエンジンの500ccの単車なんてありはしません。もちろんプロの世界にもです。人間には操れないからです。どこのメーカももう作りません。人間を殺すためだけの単車は売れないからです。幼い私は当時そのオヤジからそのモンスターマシンを譲り受けて走る事を夢見ていましたが、今は単車に殆ど興味がありません。リッターマシンを転がす事を考えて限定解除(今で言う大型二輪)を取ろうとしていた時期もありますが、今はもう四つ輪、それも4ドアのオートマが精一杯です。

 私が思うに、あのクズ鉄屋のオヤジのモンスターは、今も尚、誰かに乗られるのを心待ちにして倉庫で眠っているのでしょうか。


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