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2003 年 02 月 17 日(月)

 部屋の隅で膝を抱えて泣いている少年がいました。慰めてやろうと背中を叩くと、振り向いた顔は私が幼い頃に見た顔でした。夜の屋上で届くはずもない星に向かって棒を振り回しながら叫び狂っている青年がいました。落ち着かせてやろうと声をかけると、見ているだけで嫌悪感の出る顔つきで睨まれました。公園のベンチの横でスーツ姿で倒れている中年のおじさんがいました。通り過ぎようとすると足を捕まれ、覗いた顔は私の父の顔に似ていました。

 私は自分を自分で見ることが出来ず、それ故に自分が何をしてきたか自分が何をしていくのか全く判りません。そんな自分の一生を想到する度に、自分の存在すら否定したくなります。

 私が思うに、私が在るが上でインサニティに怯える彼らも私自身です。


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