第2回 グラウンドトリックOS−180°(オープンサイドワンエイティ)

 まだこのレベルですと、フェイキーが苦手な方もいらっしゃると思います。そこで、まずはフェイキーからのオープンサイドのワンエイティ(以後、180°と呼びます)から始めましょう。何故フェイキーが苦手なのにフェイキーからの180°をやるのかというと、180°というのは、半回転です。そしてこういった回転系で難しい所は、ズバリ着地です。多少バランスを崩してしまっても、滑り慣れたレギュラーでなら何とか立て直す事も出来ると思います。しかしフェイキーで着地して更にバランスが崩れていたら立て直すどころか、逆エッジを食らって転倒という事になりかねません。理想的には、どちらでも(レギュラーでもフェイキーでも)意識する事なく滑れることは重要です(トッププロの方などは、自分がフェイキーなのかレギュラーなのか分からないという方もいるくらいです)が、最初のうちは、やはり楽な所から行きましょう。無理して怪我しては何にもなりませんから。

 さて、180°に限らず横回転系のトリックでは、オープンサイドとブラインドサイド(以後、OS、BSと呼びます)とがあります。OSとは、最初に進行方向に体の正面を向ける回転で、レギュラー(左足が谷側)からだと、上空から見て反時計周りになります。逆にBSとは、時計周り、つまり進行方向に対して背中を向ける形になります。ですからブラインド(盲目の)というわけです。OSは、見えている方向から回転するので、オープン(開けた)サイド(側)ということです。なぜOSから始めるのかといいますと、回るのは首から下だけで、顔はずっと進行方向を向いていられるから楽だという事です。ただ、これは180°に限った事であり、360°以上の回転ではまた理屈が異なる事を忘れないで下さい。

 うんちくはこんなところにしておきまして、トリックの説明に入りたいと思います。まずは平らな所で、止まったままその場で回転する練習をしましょう。説明は全てスタンダードの場合なので、グーフィーの方は左右逆になると考えて下さい。最初はあまりオーリーは意識しなくてもいいです。

 フェイキーで滑っているつもりでフェイキーの姿勢(右足が前になり、顔も右側を向く)になってやってみましょう。

  1. まず、胸がヒザに当たるくらいしゃがみ込んで、顔は前を向いたまま両手を右の方に持っていきます。
  2. 伸び上がってジャンプと同時に、両手を大きく左に振り、ヒザを抱え込みます。
  3. 腰を支点に、右肩、左足を谷側に持っていくようにします。上半身を左に振る反動で下半身を右に持って行く訳です。
  4. そして着地(両足同時、トゥエッジ気味)。

 ポイントは3つです。1つめは、伸び上がる瞬間、軽くトゥエッジ(もしくはヒールエッジ)に乗っているようにする事です。これによって蹴り足がつき、ボードが流れなくなります。2つめは、肘をしっかり振る事です。手を振っても下半身は動きません。肘をしっかり回すとスムーズに下半身も回るでしょう。3つめは、着地のときも、トゥエッジから着地する事です。これによって、着地の時にボードが流れなくなるだけでなく、多少バランスを崩してもリカバリーできるのです。

 裸足でジャンプして、着地する、をイメージしてみましょう。かかとに乗ってジャンプしてかかとから着地する人はあまりいないと思います。問題は、ボードに乗る(乗せられている)のではなく、ボードが身体と一体化することです。ボードも足の裏の一部のように感じる(というか、意識しなくなる)ようになれば、楽ちんですよ、こんなの。

 できるようでしたら、今度は同じ事を緩やかな斜面でやってみましょう。次第に、普通の斜面で、斜面に斜めに入って、ちょっとしたギャップでと発展させていくといいと思います。

 最初、どうしてもジャンプするタイミングが取れない方にはいい方法があります。まず、緩やかな斜面で山側を向いて立ちます。そしてそのままゆっくりと右に滑り出します。この時点でおそらく軽くヒールサイドエッジに乗っているでしょう。そのままボードがまっすぐになったくらいの時に、体が谷側を向こうとする反動を使ってジャンプして、一気に左足を谷側まで持ってくるのです。自然にトゥエッジに乗ったまま、右に向かって斜滑降です。これでしたら、フェイキーが苦手でもあまり関係なくできるはずです。

 慣れてきたら、レギュラーからフェイキーへの180°も行きましょう。やることは一緒です。徐々にオーリーをしっかり入れるようにし、高さを出そうとするといいでしょう。

 次回予告:グラウンドトリックBS−180°(ブラインドサイドワンエイティ)

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